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東方仏教徒協会(EBS)公開シンポジウム レポート

2009年4月9日開催




木越康氏
(大谷大学准教授)


マイケル・コンウェイ氏
(大谷大学助教)


ゲレイン・アムスタッツ博士
(元龍谷大学客員教授)

 4月9日、大谷大学マルチメディア演習室において、「東方仏教徒協会(EBS)公開シンポジウム」が行われ、約40名の参加があった。EBSでは年に1回ないし2回、日本滞在中の海外での研究者を招待して仏教・浄土教・真宗に関する公開講演を実施している。今回は、アメリカにおける浄土真宗研究の基本的文献として評価の高い「Interpreting Amida: History and Orientalism in the Study of Pure Land Buddhism (邦題『阿弥陀仏をどう理解するか--浄土教研究の歴史とオリエンタリズム--』)」の著者であるゲレイン・アムスタッツ博士(元龍谷大学客員教授)を講師に迎えた。
 アムスタッツ氏は、2008年9月にイタリアで開かれたヨーロッパ日本研究協会国際会議において宗教・思想史部会の座長を務めた。その折、大谷大学の近代教学に関する発表(木越康氏〈大谷大学准教授〉「浄土を脱構築しようとした男(野々村直太郎)」、マイケル・コンウェイ氏〈大谷大学助教〉「教学的権威と革新--異端から偉人へという金子大榮の変遷」)に関心を持った。この両氏の発表に応答する形で、アムスタッツ氏は「ウォールデン湖畔から眺め見た浄土真宗 -- 神話や心理学、歴史をとおしたアメリカ人への開教」と題した講演を行った。
 ボストン郊外にあるウォールデン湖畔とは、現代的教養を備えたアメリカ人が住んでいる場所の象徴として語られている。そのような知的レベルの高い人びとに真宗の教えが受け入れられてこそ、真宗が他のアメリカ人にも伝えられるだろうとアムスタッツ氏は強調した。現実には、真宗の教えがアメリカ人に届いていないという事実があり、その背景と問題点について綿密に分析し、真宗の教えを伝えていくには、心理学や現代的思想の最新の成果をもとに、現代的な解釈を施すことが必要だと語った。講演後は、質疑応答の時間が設けられ、活発な議論がなされた。