大谷大学では、西蔵文献研究班のメンバーを中心としたチベットに関わる以下のような研究会が定期的に開催されています。すべて公開の研究会です。仔細はお問い合わせください。
チベット文字には、楷書に相当する「ウチェン」と、くずし字に相当する「ウメー」という2つの書体があります。木版本や活字本ではウチェンが使われますが、写本ではウメーがよく使われます。大谷大学には、このウメー書体で記された、貴重なチベット蔵外文献が数多く所蔵されています。目録にその名は記されているものの、仔細な研究は手つかずのままです。こうした文献に新たに挑んでみませんか?
「おもしろそうだな。でもウメーなんて読めないよ…」
この研究会は、そんな方たちのために開催されています。決して難しいことはありません。要は慣れが肝心。ウメー書体を読み、その楽しさにどっぷりつかるまで、初歩からお手伝いをいたします。
チベット研究においてチベット語口語の習得は、今や必須の課題といえるでしょう。文献を読む人たちにとっても、口語に対する知識は、細かなニアンスを理解せしめ、あらたなる読みの可能性をもたらしてくれるはずです。この会では、初心者から中級者までが集まって、ゆっくり時間をかけ、基礎的な反復練習やヒアリングをおこなっています。チベット語に慣れるため、会の中ではなるべくチベット語を使うことに留意しています。
「ケサル王物語(གླིང་གེ་སར་རྒྱལ་པོའི་སྒྲུང་)」は、梵天の息子ケサル王が、周囲の非仏教国を次々と征伐し、仏教に改宗せしむるとともに、その国の宝物を獲得するという物語で、「ドゥンパ」と呼ばれる専門の語り部がその中心的担い手となって、チベットの人たちによって今も語り伝えられているものです。チベット口承文学の代表であるこの物語は、世界最長の叙事詩といわれ、無数の物語から成り立っています。この会では、それらのうち「天界九隠(ལྷ་གླིང་གབ་ཙེ་དགུ་སྐོར་)」を読んでいます。