員数  1巻
材質  紙本墨書
形状  巻子
法量  縦26.8×全長558.0
時代  日本・奈良時代(8世紀)


解説
 横佩大納言(藤原豊成=704〜65)の息女中将姫が発願、書写したと伝える『称讃浄土仏摂受経』の零巻。中将姫の伝承は後世のものだが、奈良朝写経の好例といえる。天平宝字4年(760)に亡くなった光明子(701〜60)の七七日(四十九日)にあたり『称讃浄土仏摂受経』が書写されたことが知られ、本品はその時のものである可能性が強い。