親鸞83歳の像と伝え、法眼朝円の筆。著名な鏡御影とともに、親鸞生存中の姿を描いた像として貴重である。鏡御影が簡素な線描画であるのに対し、絹地に彩色された本格的な肖像画であり、三河国安城に伝わったことから「安城御影」と呼ぶ。現在、原本は西本願寺に所蔵され国宝に指定されている。多くの模本が作成されており、大谷大学のものは近代に福田恵一により模写されたものである。