དགེ་ཡེ་ཚུལ་ཁྲིམས་སེང་གེ་『インド・チベット仏教史(རྒྱ་བོད་ཆོས་འབྱུང་རིན་པོ་ཆེ།)

ゲイェ寺に住したカダム派の比丘ツルティム・センゲが1474年に書いた仏教史です。全体は9章からなりますが、大谷大学所蔵のものは第1章を欠いています。

  • 第2章 インド仏教史 1b1-4b4
  • 第3章 チベットの王統と仏教史 4b5-7a3
  • 第4章 律の系譜 7a4-9b5
  • 第5章 カダム派史 9b5-24a2
  • 第6章 サキャ派史 24a3-29b1
  • 第7章 タクポ・カギュー派史 29b2-36b3
  • 第8章 カーラチャクラ伝承史 36b3-40b6
  • 第9章 その他諸宗派史 41a1-44a6

第1章はおそらく釈尊の伝記が書かれていたと思われます。

この文献の校訂テキスト、内容細目、索引、写本の影印版は、

  • History of Indo-Tibetan Buddhism by dGe ye Tshul Khrims seng ge : a critical and facsimile edition of the Tibetan text with summary and index(ゲイェ・ツルティム・センゲ『インド・チベット仏教史』 : 校訂テキストおよび影印)154p, 大谷大学真宗総合研究所, 2007.

として刊行されました。ここで提供するテキストは、校訂され、修正されたテキストであり、原写本の読みは反映されていません。これら文献学的な注記に関しては、上記書籍を参照して下さい。

本文の校訂は、西蔵大学のケツン氏(མཁས་བཙུན་, 西蔵大学文学院蔵文系講師・2004年度嘱託研究員)にご担当いただきました。内容細目および索引項目の抽出は、第4章を井内が、第5章から第8章までを目片が、第2章、第3章、第9章を三宅伸一郎が担当しました。索引項目の並び替えや確認作業は目片がおこない、最終的なとりまとめ、および確認は三宅がおこないました。