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端坊旧蔵 永正本 蓮如本(西本願寺蔵)


蓮如本(西本願寺蔵)
■序
■第一条
■第二条
■第三条
■第四条
■第五条
■第六条
■第七条
■第八条
■第九条
■第十条
■第十一条
■第十二条
■第十三条
■第十四条
■第十五条
■第十六条
■第十七条
■第十八条
■結語
■流罪記録
■奥書

一 邊地徃生をとぐるひと、つゐには地獄におつべしといふこと。この条、なにの證文にみへさふらうぞや。學生だつるひとのなかに、いひいださるることにてさふらうなるこそ、あさましくさふらへ。經論正教をばいかやうにみなされてさふらうらん。信心かけたる行者は、本願をうたがふによりて、邊地に生じてうたがひのつみをつぐのひてのち、報土[*1]のさとりをひらくとこそ、うけたまはりさふらへ。信心の行者すくなきゆへに、化土におほくすゝめいれられさふらうを、つゐにむなしくなるべしとさふらうなるこそ、如来に虚妄をまふしつけまひらせられさふらうなれ。
【注記】

*1
本文「を」を「の」と訂記
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