![]() |
|
||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
一 弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、往生をばとぐるなりと信じて、念仏まうさんとおもひたつこころのをこるとき、すなはち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり。弥陀の本願には老少善悪《まく》のひとをえらばれす。ただ信心を要《えう》とすとしるべし。そのゆへは、罪悪深重煩悩[*1]熾盛の衆生をたすけんがための願[*2]にてまします。しかれば本願を信ぜんには、他の善も[*3]要にあらず。念仏にまさるべき善なきゆへに。悪をもおそるべからず。弥陀の本願をさまたぐるほどの悪[*4]なきがゆへにと云々 |
【校訂】 *1 「熾盛」=蓮如本「至常」。「至常」の左傍に点を付し、右傍に「熾盛」と記す *2 「にて」=蓮如本「に」 *3 「要」=蓮如本「えう」の右訓 *4 「なきが」=蓮如本「なき」 |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|