![]() |
|
||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
一 [*1]辺地の往生をとぐるひと、つゐには地獄におつべしといふこと。
この条、[*2]いづれの証文に、みえさふらふぞや。学生だつるひとのなかに、いひいださるることにてさふらふなるこそ、あさましくさふらへ。経論[*3]正教をば、いかやうにみなされて[*4]さふらふやらん。信心かけたる行者は、本願をうたがふによりて、辺地に生じて、うたがひのつみをつぐのひてのち、報土のさとりをひらくとこそ、うけたまはりさふらへ。信心の行者すくなきゆへに、化土におほくすすめいれられさふらふを、つゐにむなしくなるべしとさふらふなるこそ、如来に虚妄をまうしつけまいらせられさふらふなれ。 |
【校訂】 *1 「辺地の往生」=蓮如本「辺地往生」 *2 「いづれの」=蓮如本「なにの」 *3 「正教」 =別本「聖教」 *4 「さふらふやらん」=蓮如本「さふらふらん」 |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|